アメリカ合衆国
軽爆撃機
B-25Bミッチェル

【解説】
陸軍航空隊拡張計画の一環で採用された機体。初期生産機は欧州戦線や太平洋沿岸で哨戒任務で使用されていた。当機が活躍した作戦で最も有名なものが、空母ホーネットから飛び立ち日本本土への爆撃を行った作戦である。この作戦にはB型が使用され、本来艦載機ではない当機を発艦させるために、機銃を含む余剰部品を徹底的に排除し、空母からの離艦に成功している。この破天荒極まる作戦は、殆どの機体を失うも乗員の大半は奇跡的に生還し、一応の成功を収めている。なお、余談であるがこの作戦の際に撃墜による機密漏洩の防止や作戦方法の観点から、標準装備の「ノルデン爆撃照準器」が取り外され、簡易照準器が取付けられている。この照準機は恐ろしく簡素なもので、ノルデンの価格が当時1万ドルだったのに対し、こちらは20セント程度であった。最初の生産型。R-2600-9エンジンを搭載。