1945年3月、アメリカはアイスバーグ作戦を発動し、
沖縄に侵攻を開始した。
この作戦の目的は沖縄を奪取する事で、その周辺における
制空・制海権を完全に確保し、東シナ海での輸送ルートを
磐石にすると共に、戦争の早期終結のために
日本への軍事的圧力をかける事にあった。
対して日本の陸軍参謀本部は、1944年7月の
サイパン陥落以前から沖縄と硫黄島へのアメリカ軍侵攻を
当然予期していたが、その主眼は既に本土決戦に向いており、
本土ではなかった沖縄は事実上捨石とされることとなった。