アメリカ合衆国
戦艦
アイオワ

【解説】
米海軍最大にして最後の戦艦。パナマ運河による全幅制限を守りつつ全長については大幅に延長された事で、高速戦艦としては理想的な船体形状を得て、33ktという当時の戦艦としては驚異的な速力を実現した。予備役や退役に何回か入っているものの、ベトナム戦争・湾岸戦争などの大きな戦争が起こる度に再就任がなされ使用され続けた。1980年代に「600隻艦隊」構想による延命処置から近代化改装が行われ、トマホークなどのミサイル兵装が追加されており、湾岸戦争では3番艦ミズーリと4番艦ウィスコンシンがトマホークを使用した拠点破壊攻撃を行っている。しかし、維持費に多額の費用を必要する戦艦は冷戦後の予算削減から全艦退役となり、アイオワ以外は除籍後、記念艦としてアメリカ各地で使用されている。また、残ったアイオワもB級予備役艦として保存されてはいるが、今後再就任する可能性は低いと考えられている。