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現代大戦略2008のススメ

『第3回 応用のススメ』

 発売から早くも3週間が経過した「現代大戦略2008」ですが、お楽しみ頂いているでしょうか。
 このコーナーでは、基本的なプレイ方法やちょっとしたテクニックを説明しながら、「現代大戦略2008」の魅力を紹介しちゃいます。第3回となる今回は、戦闘のちょっとした豆知識などを余談とともに紹介します。

◆今日も今日とて大戦略

一年の大切さを知りたかったら落第した浪人生に聞きなさい
一ヶ月の大切さを知りたかったら未熟児を産んだ女の人に聞きなさい
一週間の大切さを知りたかったら週刊誌の編集長に聞きなさい
一時間の大切さを知りたかったら待ち合わせをまってるカップルに聞きなさい
一分の大切さを知りたかったら電車に乗り遅れた人に聞きなさい
一秒の大切さを知りたかったら事故を目の前で免れた人に聞きなさい
十分の一秒の大切さを知りたかったらオリンピックで銀メダルに終わった人に聞きなさい
一ターンの大切さを知りたかったらダイセンリャカーに聞きなさい

 ということで、今回も始まった、現代大戦略2008のススメなのである。 モニターの前の諸君もそろそろ大戦略になれた頃で、大戦時のソ連将校ぐらいの知恵は付けていると思う。 戦車も自走砲も歩兵もみんな仲良く横一列に並べて「ウラーウラーウラー」と叫びながら突撃させているわけであるな。

 さて、そんな愉快な作戦も「現代大戦略シリーズ」では通用しない局面が多々出てくる。 なぜかというと、「現代大戦略シリーズ」の基本ルールではマップ中で兵器の生産が行えないからなのだ。 従来の大戦略では軍資金がある限り兵器の生産と投入が可能である。例え、精鋭の航空部隊が全機燃料切れで墜落しようとも、虎の子の戦車大隊が輸送艦ごと沈没しようとも、突出した早期警戒機が即行で撃墜されようとも、また造ればいいのである。 「よぅしー、パパあたご10隻造っちゃうぞー」とかいうのも可能なのだ。よって、資金が無駄に多い設定で従来の大戦略を遊ぶと「あたごのあたごによるあたごだけの艦隊」が編制されることが多々ある。

 しかし、だがしかぁし!「現代大戦略シリーズ」の基本ルールでは生産が行えないのである。考えても見れば当たり前だが、兵器を造るのにもそれなりの時間がかかるのである。艦船などになればなおさらだ。
 全滅したからってそんなに簡単にホイホイ造って戦場におくりこめるのか?否!出来るはずがないのである!(反語)
 解ったら、すぐにウラウラ言うのをやめるのである。

◆戦闘を有利に進めよう。

 さて、前回の「戦場のススメ」では「索敵」と「戦闘」に関して説明したわけだが、今回はさらに戦闘を有利に進める方法を伝授したいと思う。「現代大戦略シリーズ」において100くらいある奥義の1つ「転進」である。

 先に言っておくが「撤退」ではない「転進」である。撤退とはどうしてもかなわない敵から逃げ帰るという非常に情けない行為であるが、転進とは弾薬が切れたり、部隊の機数が減ったりしたので止む無く、しかたなーーーーっく後方の補給地点まで行く行為を指す。あくまでも、後方の基地へ補給や修理、補充に向かうことを目的とした紳士的行為なのである。
 さて、ではなぜ転進しなければならないかというと答えは簡単。先ほど説明したとおり「現代大戦略シリーズ」では生産を行えないからだ。例え戦場で傷ついたとして少しでも部隊の生き残りがいれば、拠点で修理と補充がうけられるのだ。

 というわけで、危なくなったら部隊が全滅する前に転進して修理、補充を行うのが、勝利への近道なのである。今風にいうとリサイクルであるな。皆さんももっと地球の大切さを知ってください。
 では、どのタイミングで転進を行えばよいのだろうか?それは、もちろんピンチの時に転進すればいいのであるが、具体的にはどの辺りからがピンチと呼べるのだろうか?

 まず、大戦略では1部隊は10機で編成されている。つまり左図の様な感じで戦闘となるのである。この場合では、単純に兵器の性能とその兵器がいる地形の効果で損害が決まる。
 とりあえず今回は敵味方ともに兵器の性能は同じとしておこう。その場合、10機が健在ならば、ピンチということはまずない。敵とぶつかり合った場合に双方が受ける損害は基本的には同じと考えてよいからだ。
 さて、大方予想は付くと思うが、この状態から一方のみ機数が減っていくと、その一方はいずれピンチとなる。敵に比べて数が減っているのだから当たり前ともいえるが…
 さて、では何機差が付いたときからピンチとなるのだろうか?
 よく考えて、予想してみてから次の項に移って頂きたい。

 さてさて、どんな予想が出来ただろうか。
 正解は簡単。兵器性能が同じ場合、1機差からすでにヤバイ。
 どれくらいヤバイかというと、左図を見てほしい。赤色戦車の①が天に召されているのが解ると思う。要するに9対10である。
 さて、青色戦車の①がなにやら気になることをしているのが見て取れるかと思う。赤色戦車の②に矢印が伸びているが、別に「ちょっと待った!!」といっている訳ではない。
 実はこれ、なんと攻撃を表しているのである。赤色戦車②はすでに青色戦車②から攻撃を受けているじゃない!!2対1なんて卑怯よ!!!
 と思わずヒステリックになってしまう気持ちも解らないではないが、これは戦争なのである。戦って、争うと書いて戦争。あれ、戦うと争うて結局意味一緒じゃね?と言わずにはいられない厳しい世界なのである。
 一切の手加減は無用。フリータイムも告白タイムも関係ないのである。

 さて、二機から同時に攻撃されるというオルタナティブピンチに陥った赤色戦車②であるが、さらに恐ろしい事がある。なんと、青色戦車①を攻撃している戦車がいないのである。

 つまり、赤色戦車部隊は複数同時攻撃を受けてかなりやばい戦車がいるのに、青色戦車部隊は攻撃を受けていない戦車がいるのだ。攻撃を受けていない戦車がいるということは…つまり、今回の戦闘では確実に全滅しないということなのである。
 しかも、この状況だと戦闘後、青色戦車部隊の方が赤色戦車部隊よりも機数が多いままなのが容易に予想できるかと思う。機数1機の差でこれほどまでに戦力の差が生まれてきてしまうのだ。兵器の性能の差も兵器の機数の差も戦力な決定的な差なのである。

 じゃあ、部隊の機数が9機になったからといって「転進すればいいじゃーん!いやっほおぉぉぉぉぉぉぉう!!!!」とは言っていられない。なぜか?それは、少し減ったくらいで転進していては、前線がズタボロになってしまうからなのである。
 例えば、とある会社で社員全員が「足の小指を箪笥の角にぶつけたから休む」といった場合どうなるだろうか。(この場合、申請する休暇は当然、有給とする。)少し考えれば解るかと思うが、これはヤバイ。どれくらいヤバイかというと休んでいる社員一人一人の家を社長が次々と回って、一人一人に秋○クラッチをお見舞いするくらいヤバイのである。別に秋○じゃないのに○山クラッチを食らわせるなんて、ヤバサここに極まれりである。

 というわけで、簡単に転進することは許されない。だいたい部隊が転進を行う目安は機数が6機以下になった時である。
 だがしかし、減った機数の差はどうやって補えばいいのか!?戦えば、機数が減るのである。減った機数を補うのは、愛か勇気か努力か!?それとも友情なのか!?応えは簡単である。兵器性能の差で補う…訳ではもちろんない。
 減った機数の差を補う為には、敵の兵器の機数を減らしてこちらと同じにしてやればよい。さらにいうならば、敵の機数をこちらよりも少なくしてしまえば尚良いのである。

 そんなことは解っている!しかし、戦ったらお互いが損害を受けるのにどうやって相手だけ機数を減らすのじゃくそボケが!!と思うかもしれない。しかし、相手の機数のみを減らす強力な攻撃方法があるのである。

 その名もアウトレンジ戦法!!!つまり、敵の射程外から攻撃するのである。

 左図を見て頂きたい、これは、自走砲と戦車との戦闘である。見れば解ると思うが、赤色戦車部隊が一方的に攻撃を受けている。
 なぜか!?答えは簡単。戦車より自走砲の方が射程が長いので、攻撃したくてもできないのだ。自走砲つよっ!というわけである。
 しかし、だからと言って自走砲ばかりではどうにもならない。前回の説明にもあるように自走砲は戦車に接近されると脆いのだ。よって、敵戦車を戦車で抑えつつ、自走砲による攻撃を行えばよい。
 さらに、必勝の極意を授けるならば、自走砲で機数を減らした部隊を戦車で攻撃するのが非常によい。さらに、その敵戦車の向こう側でこちらの戦車をアウトレンジ攻撃してくる敵自走砲部隊を攻撃ヘリで攻撃するのが尚良い。

 大戦略における行動のほとんどは、アウトレンジ戦法を行える状況を作るための布石であるともいえる。アウトレンジ攻撃を行うために索敵範囲を確保し、移動を行い、敵部隊を足止めするのである。
 逆に、アウトレンジ戦法を捨てるのであれば、前回説明したように戦車のみで索敵を行いながら戦車のみで戦闘を行ったって構わない。しかし、それでは不利になってしまうということを今回の話でわかってもらえたと思う。

 大戦略に限った事ではないが、戦闘では自軍の被害を少なくする事が最優先となる。生産の行えない「現代大戦略シリーズ」ならばなおさらだ。
 これからは、攻撃する前に「あれ、もしかしたら先にアウトレンジ攻撃を仕掛けられる部隊があるのではないか?」と意識してみてほしい。前回説明した「索敵」、「兵器の相性」と今回説明した「転進」、「アウトレンジ戦法」を組み合わせれば向かうところ敵無しとなるだろう。

 さて、今回の「応用のススメ」で戦闘の進め方は解ったかと思う。
 次回は、「現代大戦略シリーズ」ならではの要素、「転戦モード」について説明したいと思う。
 それでは、次回「転戦のススメ」に乞うご期待!!

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