日韓激突!

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 X月X日、統一韓国軍は突如として日本を奇襲、日本海側各地に上陸を開始した。韓国は201X年、体制崩壊した北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)を併合、両国民の所得・政治思想の格差が大きかったため、ドイツのような完全統一ではなく、1国2制度のもと、統合を果たしていた。

 旧国境もそのまま維持され、旧北朝鮮国民の旧韓国への自由な移動も制限されていた。だが、旧北朝鮮の建て直しのためには多額の投資を必要とし、それが統一韓国経済の重荷にもなっていたのも事実である。

 旧韓国国民は、復興のための大増税の洗礼を受け、さらには多くの企業が、労賃の安い旧北朝鮮領に工場を次々と移転したために失業率も急激に悪化していた。

 他方、旧北朝鮮国民にしても、統一後に即座に、韓国民と同じ生活ができるとの期待が裏切られ、南北の社会全体に不満が高まり政情不安となっていた。これら国内的な不平・不満を国外にそらすために戦争を起こすことは、歴史上多々繰り返されてきたことである。

 だが、双方と同盟関係にあった米国は、統一韓国軍が突然日本に対して牙を剥いたことについて大いに困惑している。米国政府は苦しい対応を迫られそうだが、米政府筋は「日本の自衛隊が比較的容易に統一韓国軍の上陸を許したのは、戦時法が制定されておらず、日本政府内で防衛出動の発令を巡って意見が対立したため」とみているようだ。




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