奮闘日記

マルカーノの奮闘記『兄貴と愉快(不快?)な仲間達』

第5ステージ「屈辱のオイラ達白旗無抵抗『ZOC』ディフェンス」 2003/08/07

 前回のあらすじ
 色々あった。……ウソウソ。ごめん。
 新戦力が加入したり、モンスターはそれぞれレベルが上がったりで、俺達最強そこのけおらおら軍団への道を着々と歩いている兄貴達。
 そんな中、いきなり『ファイター』の進化系である『ブレイドマスター』が四体も襲いかかってくるという難マップ『フェアリーの島』での戦いが始まるが、正面から迎え撃ってこれも撃破。そして、そのマップ終了後、ファイターがついに『進化』可能に。が、進化すれば強くはなるが、『転送』できるまでに時間がかかる。ここでホイホイと進化させると、速攻性を求められるマップで苦労する……そう思ったオイラは、八体を進化させ、二体を『特化』させることに。

 山越え谷越え海越え森越え、えーと、他には何か越えるものあったかな……てな具合で、『進化』した仲間達と共に、激しい戦場を駆け抜ける兄貴。
 と、ここで面白いマップが現れた。なんと、『プレーヤーマスター』の初期位置を自分で決めることができるマップ、『大地の楔』だ。当然オイラは、敵マスターの『ブラックレイス』に一番近いゲートの上に陣取りましたよ。
 戦じゃ、戦じゃ。『ファイター』に『ロック』、『アマゾネス』を転送して、その後遅れながら『ギガント』や『ペガサス』を転送。このマップこそ速攻性が求められるので、『ブレイドマスター』は用無しですね。
 さてさて、向こうさんも『マッドゴーレム』や『レイス』を送り込んできました。
 何体かのモンスターが、攻める途中の交戦で戦闘不能になったり、レイスの特殊能力が発動して、操作不能になる上に敵味方関係なく攻撃してしまう『狂乱』状態に陥ったりしましたが、ここは距離が短い事だし、戦えるモンスターをそのまま突っ込ませて短期決着を狙います!

 そして目論見どおり、傷つきながらも生き残ったモンスターが、敵マスターのところに辿り着きました。楽勝楽勝。さぁ、覚悟はできているかな? あーらよっと………って、なんじゃあ、コイツはっ?
 ギガントで殴っても、ファイターで斬っても、ロックでつついても!
 何発殴ってもダメージが一桁ばかりだっ!
 おいおいおい、これはおかしいですよ? いくらボスとはいえ、固すぎです!
 と、半分ヤケになって敵を殴り続けていたオイラに、突然神の声が聞こえてきました!
「あー、そいつ、直接攻撃は効果薄いよ」
 なーんか、随分威厳の感じられない声ですが、そんなことより!

 !! 来てしまった……とうとうこの時が来てしまった。
 もともとオイラのプレイ方法は邪道です。となれば必ず、力押しではクリアできないマップが出てくると思っていましたが、こうも早く訪れるとは……。
 仕方無く『やり直し』でいったん居城に戻ったオイラ。現時点で、『魔法』や『スキル』で有効な攻撃を放つことができるのは、『ドラゴンパピー』に『ラージドラゴン』、『エルフメイジ』に『エンジェル』二体だけです。ここは助っ人として、最近召喚可能になったばかりの『ハイエルフ』を二体召喚です。
 そう……このマップでは、彼らが攻撃隊となって、敵マスターを叩く役目を担うのです。そして肉体派モンスターは、盾となり、おとりとなるしかないのです……。

 しかし盾とは言っても、ほとんどのファイターは進化してしまっているので、もう数に任せて防ぐ事はできません。進化したモンスターは『転送レート』が上昇するって前に書きましたよね? その分『カリスマ』が消費されるので、多くのモンスターを転送する事ができません。分かりやすく言えば、「強い奴はたくさん出せない」ってことです。
 今までなら人海戦術で道をふさいでいましたが、それができない。となればここは、『ZOC』を活用するしかありません。
 はいはい、教えてマルカーノの時間です! 第三十五回の今回は、福本が一塁ランナーの場合、打つのと走るのどちらが先か……違う、違う、ちがーう!
 ……ノリ突っ込みもいい加減苦しいから、次回からなんとかしよ……。
 と、ZOCの説明でしたね。ZOCとは支配領域のことです。モンスターの周囲6ヘックスを敵モンスターが通過しようとした場合に、通常よりも余計に『AP』を消費させることができるのです。

 さぁ、再戦です。まずは臨時に組まれたファイターとギガントの盾役を、マップ中央にZOCが生かされるようにして配置です。それによって攻撃部隊の進軍ルートを確保し、同時に兄貴へ進撃を妨害できます。その間に確保された進軍ルートを攻撃部隊が進みます。
 が……抜けた! すり抜けられた!
 マッドゴーレムはZOCを使って抑えたものの、ワープができる『ミスト』が包囲網をすり抜け、兄貴に向かってきます。「ワープできる俺様にゃあZOCなんざ関係ねぇよ、げはははは……」と聞こえてくるミストの笑い声(聞こえません)に怒りがこみ上げますが、うかつに攻撃すれば反撃されてダメージを受けます。下手をするとやられることもあるわけで、そうなると包囲網が半壊します。それ以前に移動した時点で、ZOC包囲網が崩れ、僅かな隙間からマッドゴーレムにまで抜け出されます。ここは無抵抗でいなければいけないのです。今は動いてはいけないのです……。

 それでも、ファイター達が耐え続けたお蔭で、包囲網が半壊する頃には攻撃部隊が敵マスターのところに辿り着きました。しかも包囲網から僅かに離れたところに兄貴が立っているので、敵はマスターの防衛に戻らず、兄貴に向かってきます。自ら死と隣り合わせのおとりになる兄貴。お互いを信頼した、兄貴と愉快な仲間達の麗しい連携プレイです! そして当然、ファイター達と兄貴の熱い友情に応えて、攻撃部隊が敵マスターを撃破しました!

 しかし……今回のマップは兄貴達に多大なショックを与えました。
 まず人海戦術が使えなくなったこと。そして、格闘戦ではクリアできないマップがあるということ。
 兄貴達の戦いは、これからますます苦しいものとなるでしょう。
 戦え、兄貴! 負けるな、仲間達! 生首のためにも、全世界を征服だ!(すっかり生首のこと忘れてたね)

次回につづく・・・・・・・