マルカーノの奮闘記『兄貴と愉快(不快?)な仲間達』
第8ステージ「マスモン大戦術」 2003/09/05
前回のあらすじ
ゲームが進むにつれ、『大魔法』を覚えた兄貴。その便利さに溺れ、いつしか兄貴はただの後方支援キャラクターになっていた。
こんなんじゃあ、兄貴の名が泣く! そんなわけで兄貴は『ファイター』二体だけを連れて、適度な難易度のマップを攻略するという荒行に。
ところが楽勝だったので、こんな事ではイカンと、一人、また一人とファイターを道中に残し、敵が残り四体になった頃には、ついに兄貴、一人ぼっちの戦争(やめなさい)です。
四体中二体はなんとか倒して、残りの『ピポグリフォ』と『アースギガント』との同時対決に。しかし、ピポグリフォから三桁の大ダメージを受けて、兄貴ピンチ! 負けじとアースギガントをすぐに倒し、ピポグリフォとの一対一に持ち込んだ兄貴。壮絶な殴り合いの末、勝ったのは……兄貴! 兄貴、完全復活です!
カムバックした兄貴が先陣に立ち、怒涛の快進撃を続けるオイラの軍団。
いつしか『ブレイドマスター』は『ルーンナイト』になり、『アマゾネス』は『ワルキューレ』になり、多くのモンスターが進化しました。ところが……『ロック』はLVが20を超えても進化しないみたいです。
後から気がついたのですが、モンスターの中には、『プレイヤーマスター』の性格によって様々な種類に進化するモンスターがいるのですよ。プレイヤーマスターの性格は、ゲーム開始時は『グランドマスター』(兄貴の場合は生首)の性格と同じなのですが、ゲーム中に使用した魔法や、使ったモンスターによって変動するのですね。
ロックも兄貴の性格(兄貴は性格がLawからNeturalに変化しました)で進化形態が変動するのですが……なんとロックは、兄貴の性格がNeturalだと、進化しないんです。今まで育ててきたのが無駄になりましたね……今後はアイテム収集用のパシリとしてでも使います。ハァ。
そうやってモンスターが増えるにつれ、オイラにも戦術というものができてきました。しかも……というか、当然というか、魔法に頼るような戦術は一つもありません。
ここまでの戦闘で、オイラには4種類の戦術が生まれていますので、今回はそれを紹介しましょう。
1 速攻フクロ叩き戦術
これはオイラが最初に使っていた戦術です。
まず初期位置で『転送レート』の低いモンスターを『転送』して、そいつらをおとりにして、敵の主力をひきつける。その間に兄貴が『敵マスター』に一番近い『ゲート』を占領して自軍の主力を転送、そのまま敵マスターを一気に叩くという戦術です。
最近はオイラの軍団も強くなって、この戦術は特殊なマップでしか使わなくなりました。敵マスターが『ゲートイーター』を転送してきて、こっちが主力を転送するのに時間がかかるときくらいです。この場合は兄貴がちょうどゲートに着く頃には、転送レートの高い主力をなんとか転送できるんです。他には、敵マスターが直接攻撃に強かった時等につかう戦術ですね。
2 速攻フクロ叩き戦術 ガッポリバージョン
これは上の戦術とほとんど同じです。しかし、オイラの正攻法……つまり、力押しが有効なマップで使う戦術です。
兄貴が敵マスター近くのゲートに行き、主力を転送する部分までは同じ手順なんですが、ここで敵マスターを取り囲んで、何もしないんです。ちなみに兄貴はまだゲートの上に立たせて、『カリスマ』の限界まで、モンスターを転送させておきます。
すると、こっちのおとりを全滅させた敵主力が、マスターをやられてはならぬと言わんばかりに、戻ってくるんですよ。でもこっちの迎撃態勢は万全。主力をしっかり転送しています。敵の主力を全滅させると、残るは敵マスター一人だけ。ここで、敵マスターが転送できるスペースを一つだけ空けてやるんです。すると、敵マスターは当然そこにモンスターを転送してきますので、さっそくそいつをフクロ叩きに。そうして、敵の転送できるモンスターが打ち止めになるまで転送させて、経験値を安全にガッポリいただこうという戦術です。
3 追い詰めろ! 戦術
敵がビッシリ並んでいて、兄貴が敵マスター付近の『クリスタル』に接近するのが難しいときにとる戦術です。
初期位置周辺の『クリスタル』をあらかた占領して、それを守るように、軍団を二つから三つにわけて進軍させます。
おのおのがやってくる敵を撃破、当然兄貴も先頭に立って戦い、じわじわと進軍。気がつけば敵マスターの転送できるモンスターは打ち止めになっているという戦術なのです。
4 ガンガンぶっ潰せ戦術
兄貴を初期位置から動かさずに、何でも良いから転送しまくって、全員ガムシャラに敵マスター目指して突っ込ませる。以上。無策とも言います。でもまぁ、戦術を考える必要がない難易度のマップでは、結構やるんですよね……。
……なんか、戦術というより、進軍方法ですね。まぁ、細かい事を気にしてはいけません。
と、この際ですから、今回は徹底的に今後の傾向と対策でも考えましょう。
まず、ゲームがどの辺りまで進行しているかですが「『フォレス』(日記第一ステージのお姉ちゃん)の代行者であり、最大の魔法使いでもある『ブラウド』が守っている」という感じの説明文のマップが出現したりしてます。この辺りから推測すると、どうも終盤に差し掛かっている様です。
終盤、どんなモンスターが出てくるか分かりません。既に直接攻撃が通用しないモンスター等への対策はできていますので、ここで考えるのは、単純に自分よりも強いモンスターが出てきたら、どうするか? です。
これは……やはり、集団戦術でしょう。相手はコンピューター、頭は良いのですがちょっと硬い所が難点。おそらく、全部のモンスターで一体を潰そうなんて事は考えないでしょう。
でも、オイラはやるのです。一対一で勝てないのなら、大勢でフクロにすれば良いだけの事です。うーん……結局、フクロが一番なのかもしれませんね。
しかし、ラストボスはそう簡単にはいかないでしょう。戦術を楽しむ為なのか、とにかく一筋縄ではいかない難敵ばかりのこのゲーム。それが最終マップ、ラストボスともくれば、並の戦術やモンスターでは通用しないと思われます。兄貴のHPが(『体力』×『体格』)400位なのに、ラストボスは800位あったり、更にはそのラストボスが毎ターンHP全回復だとか、それくらいの強さだと思って準備するのが無難です。
オイラはここで、ラストボスに対抗する四体の、兄貴の側近を作る事にしました。
まず『ホワイトナイト』。これは『グリフォンナイト』と並んで『ファイター』進化系の最上位モンスターです。
次に『タイターン』。『ギガント』の最上位モンスターです。単純な殴り合いなら負ける事はないでしょう。
それから遠距離攻撃ができる『セラフィム』。『エンジェル』の最上位モンスターです。華奢な体格とは裏腹に、戦い方次第ではノーダメージでタイターンにも勝てることでしょう。更には、自動的に毎ターン味方全員を回復させるという能力も持っています。
最後に魔法屋『エルフロード』。広範囲攻撃が使えます。エルフメイジの最上位モンスターです。
ホワイトナイトとタイターンがラストボスを攻撃し、二人の背後からセラフィムが遠距離攻撃。そして、ラストボスがモンスターを転送すれば、エルフロードでまとめて叩く。地味な攻撃パターンではありますが、それぞれのモンスターに力がありますから、地味だからこそ強力な攻撃ができるはず! 多分! おそらく!
細かい戦術はそのマップを見ないと考えられませんが、どんな状態であれ、とりあえずはこの四体を温存です。
……が。
実はこいつらのうち、現在いるのはエルフロードだけなんです。いるのはルーンナイトに『コロサス』に『ケルビム』に……つまり、あと一回進化すれば側近となれるモンスターばかりです。
とすれば、やる事は一つ……特訓です! ガンガンレベルをあげて進化させて、兄貴親衛隊を結成するのです!
……ああ、夢にまで見た(当然本当は見てません)無敵の軍団が、いよいよ形になりそうですね。
そんなオイラの夢軍団に対して「そんな四体が加わったくらいでなにが無敵だよ、ケッ!」とお思いの方。いえいえ。違うのですよ。
どんな強力なモンスターが加入しようとも、コイツには劣るという最強の切り札が、まだウチにはいます。そう、兄貴です! だって主人公だもん!
せっかく復活したんです。最後の戦いで兄貴が前線にでなくて、誰が戦うというんですか。ねぇ。
そしてそして! ふふふ……この四体以外に、更に秘密兵器を四体用意するつもりですよ。こっちは、まだ秘密です。
さささ。特訓ですっ! 最後の戦いに向けて、猛特訓なのですっ!
次回につづく・・・・・・・
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