奮闘日記

マルカーノの奮闘記『兄貴と愉快(不快?)な仲間達』

第9ステージ「違う! なんでオイラまで!」 2003/09/12

 前回のあらすじ
 兄貴が先陣に立ったオイラの軍団は、勝ちまくりでイヤッホゥ。
 そして、勝つという事はレベルアップするという事。多くのモンスターが進化して、軍団もサマになってきました。オイラ自身も大分経験を積み、その戦いの中で、数々の戦術を考えつきました。
 しかし、いい気になってはいけない。ゲームは終盤に突入している模様ですし、予想もしなかった強力なモンスターが出現する可能性だって十分にあります。
 そこで、オイラは四体の側近を作る事にしました。ところが四体中、既に軍団にいるのは一体だけで、残りの三体はあと一回『進化』しないと、側近モンスターになれない状態。
 とすれば、やる事は一つ。特訓です!

 そうです! 違うのです! なんでオイラまで!!
 と、いきなり嘆きの言葉を口にしてみたわけですが、この嘆きは、特訓についての嘆きです。
 というのも「さぁお前達特訓じゃビシビシしごいたるけんのう覚悟せいグヘヘグヘ」と一息で言い切って、早速、クリアしたマップで特訓を始めたワケですよ。
 初めはなかなか良い感じでした。特訓といっても、過去にクリアしたマップで、何度もザコを倒すだけ。クリアしたマップという事は、敵も前に出た敵ばかり。弱い弱い。ま、当然貰える経験値も少なく、何度もプレーしなくてはいけないのですが、繰り返し同じマップをプレー……つまり、似た戦術を使っているおかげで、改めて自分の軍団というものが見えてきました。アイツは壁にした方が良いとか、コイツは意外と攻撃力があるなぁ。とか。
 そして、特訓を始めて三十分ほどでしょうか。『ルーンナイト』が『ホワイトナイト』に進化したんです。これで二体が『進化』。まだ進化していないのは『ケルビム』と『コロサス』です。
 ……ところが、ここからが辛かったのです!
 ここまではホイホイホイとスムーズだったのに、この先が何回プレーしても、レベルが上がらない! 経験値も僅かしか入らない!
 「あのね、チミ達ね、早くね、進化してくれないとね、先に進めないんだよね、あのね、あのね」と呟いても、現状は変わらず。大して進展が無いまま、一つのマップをまだまだ繰り返しプレーです。たまに気分転換で他のマップをやりますが、それこそ入る経験値は更に減るので、最短プレーを考えると、やはり同じマップの繰り返しになるのです。もう修行僧ですよ。モンスターが特訓するはずなのに、なぜかオイラが繰り返しに耐えるという特訓をする羽目になっています。
 ……まぁ、愚痴っても仕方ないです。今までは結構「オイラ、ザコ無視する、敵マスター倒す、オイラ勝つ、ウソツカナイ、ウソツカナイ」ってプレーを何度もやっていましたからね。そのツケが回ってきたんですね。はぁ。

 悔やんでいても仕方が無いので、また特訓を続けるわけなのですが……ここで、特訓対象のモンスター以外に、毎回必ず戦闘に参加して、しかも活躍してくれるモンスターがいる事に、気がつきました。今更なんですけどね、ホント。
 そのモンスターとは、何を隠そう、『特化』した二体の『ファイター』です。
 特訓対象のモンスターは『転送レート』が高いので、『転送』までに時間がかかります。その間、兄貴の護衛役として、ファイターは奮闘してくれましたよ。特化させた目的を、しっかりとクリアしてくれています。そういった影ながらの仕事をこなしながら、後半の主力戦でもしっかりと戦える強さ。本当に頼もしいですね。
 思えば、最初のマップ、『マザーラット』との戦いの時から、こいつらとの付き合いは続いています。『ブレイドマスター』に進化する機会があっても、軍団のバランスの為、生涯ファイターとして生きる事になったファイター達。なんだか、感慨深いものがありますね。うんうん……、

 って、あああ! ケルビムが『セラフィム』に進化した! やったやった! オッケィ! イヤッホゥ! え? ファイター? そんなのポイですよ、ポイポイ!!
 このセラフィムを、早速試しに戦わせてみましたが……強い! 敵から間合いを取って、安全な所から攻撃。そのリーチ、なんと5『ヘックス』分です。その上、毎ターン自動的に、全モンスターを回復してくれるのですよ。いやはや、本当に助かります。
 ささ、あんまり喜んでばかりもいられません。まだ三体です。最後の一体であるコロサスが、未だに進化できないのですから。
 そんなわけで、再度特訓なのですが……ちょっとここで記念撮影でもしましょうか。
 ゲームをスタートした当初、真っ先に兄貴が『召喚』した十体のファイター達。その時に企んだ、無敵の肉体派軍団を作るという目論見に応えるべく、ファイター達は常に軍団の主戦力となって戦ってくれました。
 そのファイター達も進化して、今ではファイターが二体、ブレイドマスターが二体、ルーンナイトが四体、ホワイトナイトが二体……それと、最近召喚したばかりの『ダークナイト』が一体。計十一体となりましたが、未だに軍団の主戦力である事に違いはありません。
 今後起こるかもしれない激闘を予想すると、こうやって、全員が一画面に収まるなんて事はもうないでしょうね。
 この先、彼らの力を必要とするシーンが、しばしば見られるはずです。その時の為に、今はダラダラと特訓するのではなく、こいつらの特徴を100%把握するつもりで、そちらにも神経を配らねば……。

 さてさて、そうやって特訓しているうちに……オイラはある事に気がつきました。
 えっと……このゲーム、部隊登録さえされていれば、敵を倒さずとも僅かながら経験値は入るのですね。
 でも、敵を直接倒した方が経験値は多く手に入るわけで……即ち、残る一体のコロサスで敵を全部倒せば、経験値ガポガポ………ッ?
 あーー! オイラの馬鹿!
 そうですよ! 闇雲に手頃なモンスターで手頃な敵を倒すのではなく、全部コロサスで倒した方が良いんです!
 本当にもう、なんでこんな事に気がつかなかったのか……。

 しかし、それに気がついた後は、一気にペースアップ。コロサスが『スキル』で周囲攻撃、兄貴が『大魔法』の『アゲイン』でコロサスの『AP』を回復、再びコロサスが周囲攻撃。サクサク敵を倒して経験値もウハウハです。
 そしてそして……ついにコロサスが『タイターン』に進化しました! 兄貴の側近が四体、完全に揃ったのです!
 しかし、ここで浮かれてはいけません。この四体、恐ろしく『転送コスト』が高いです。こいつら四体しか転送していないというのに、『カリスマ』の半分を消費していますよ……。これは転送のしどころが重要ですね。心配だからといって、常に転送して兄貴の側に置いておくわけにはいきません。今がチャンスという時に転送して、兄貴と一緒に敵陣に突っ込ませるのが吉でしょう。

 そして……予想通り、ついにでました。
 特訓によって、兄貴もレベルアップしていたのですが、それによってドラゴンとお姉ちゃんが敵マスターのマップが出現したのですよ。覚えておいででしょうか? 一番最初の日記です。『グランドマスター』を選択する時に、オイラはこいつらを選ばずに、生首を選んだのですよ。多分こいつら生首と対立していたのでしょうが……こいつらが最後の敵なのでしょうか。オイラが指名しなかったので、怒っているかもしれませんねぇ。いやはや、指名が無い子は怖いです。(早くも断定)

 最後の戦いが、刻一刻と近づいています。ですが……焦らない。側近が四体揃って……そうそう、言い忘れていました。今回の特訓で秘密兵器も全て完成しましたので、軍団のバランスも微妙に変化しました。現状をしっかりと把握する為にも、最後に残しておいた敵マスターのいない未クリアマップ、『大雪原』で、最終調整といきましょうか!

次回につづく・・・・・・・