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![]() | ![]() | ルーデル:「私はここからは別行動なのよねぇ。レンちゃんとエリちゃんと離れて寂しいわぁ。それに」 |
![]() | ![]() | レント:「イギリスの可愛い女の子をたくさん見れなくて残念、か?」 |
![]() | ![]() | ルーデル:「あら、よく分かったわね、レンちゃん」 |
![]() | ![]() | レント:「お前が考えることなど、簡単にわかる」 |
![]() | ![]() | ルーデル:「じゃあ、私は次の任務に行くわ。可愛いイギリス兵がいたら、私に教えてちょうだいね」 |
![]() | ![]() | エーリヒ:「ばいばーい」 |
![]() | ![]() | レント:「気を引き締めていけよ」 |
![]() | ![]() | ルーデル:「はぁい」 |
ルーデルの姿が見えなくなったとき、ぎゅるるるる~、とエーリヒの腹の虫が騒ぎ出した。 | ||
![]() | ![]() | エーリヒ:「お腹すいてもう動けないや。ここで補給していこうよ」 |
![]() | ![]() | レント:「お前な……基地に着くまで我慢しろ」 |
![]() | ![]() | エーリヒ:「やーだっ。だって、お腹減ってたら力でないし、戦闘する気力もなくなるもん。もうあたし、これ以上動けない。ここで補給するっ」 |
![]() | ![]() | レント:「……はぁ、仕方ないな。日本の言葉に腹が減っては戦が出来ぬという言葉もあるくらいだしな」 |
それに、作戦成功のためには、エーリヒの存在はかかせない。エーリヒには常に万全の体制でいてもらわなければならない。 | ||
しぶしぶ了承するレントに、エーリヒが嬉しそうに頷いた。 | ||
![]() | ![]() | エーリヒ:「やったぁっ!!」 |
エーリヒが万歳をする。 | ||
![]() | ![]() | エーリヒ:「じゃちょっとまっててね。大急ぎで補給するから」 |
![]() | ![]() | レント:「本当に急げよ」 |
![]() | ![]() | エーリヒ:「大丈夫! お腹すいてるから、がっつくから!!」 |
![]() | ![]() | レント:「全くお前は……」 |
レントは自分は甘いのだろうか、と考えながら、おいしそうに補給をするエーリヒを見る。それでも、嬉しそうにエネルギー補給をしているさまを見ていると、心が和む。 | ||
![]() | ![]() | エーリヒ:「よっし!! 補給完了!! 基地まで急ごう!!」 |
![]() | ![]() | レント:「この補給が最後だからな。基地まで急ぐぞ」 |
![]() | ![]() | エーリヒ:「了解っ!!」 |
![]() | ![]() | マーリン:「待ちなさい、そこの二人っ!!」 |
装甲がぼろぼろのまま、再び飛び立ったマーリンが二人の前に立ちはだかる。レントがふっと笑った。 | ||
![]() | ![]() | レント:「お前も随分しつこいな」 |
![]() | ![]() | マーリン:「当たり前です。敵を我が国に入国させるわけには行きません」 |
マーリンは疲れきった表情をしていたが、瞳の輝きは失っていなかった。 | ||
![]() | ![]() | レント:「その気概は素晴らしいな。どうだ、うちにこないか?」 |
![]() | ![]() | マーリン:「な、何を馬鹿なことをっ!!」 |
![]() | ![]() | エーリヒ:「そうだよっ!! 敵を勧誘してどうするのさっ!!」 |
レントはからからと笑った。 | ||
![]() | ![]() | レント:「冗談だ」 |
![]() | ![]() | エーリヒ:「レンちゃんの冗談はいつも笑えないんだよ」 |
![]() | ![]() | マーリン:「全くですね」 |
エーリヒとマーリンが頷きあう。そして、敵同士ということを思い出し、お互いにそっぽを向く。 | ||
![]() | ![]() | レント:「どちらにしろ、作戦の障害となるものは排除する」 |
レントは戦闘態勢に入り、今度こそマーリンを撃墜すべく機銃を構えはじめた。 | ||
![]() | ![]() | ルーデル:「レンちゃん、エリちゃん、やっほー」 |
![]() | ![]() | エーリヒ:「ルーちゃん、なんで?」 |
![]() | ![]() | ルーデル:「そこの可愛いメイドさんが来たのが分かったからよぅ。ああんもう、本当に可愛いわっ。食べちゃいたいぐらいよっ」 |
![]() | ![]() | マーリン:「あなたは、イロイロな意味で恐ろしい敵ですね」 |
![]() | ![]() | ルーデル:「そんなに褒められると、お姉さん照れちゃう~」 |
![]() | ![]() | マーリン:「褒めてません」 |
![]() | ![]() | ルーデル:「本当はね、レンちゃんにこれを私に来たのよ」 |
レントにカメラを渡すルーデル。 | ||
![]() | ![]() | レント:「? 何だこれは?」 |
![]() | ![]() | ルーデル:「カメラよ」 |
![]() | ![]() | レント:「それはわかる。これをどうしろと訊いているんだ」 |
![]() | ![]() | ルーデル:「イギリスの可愛い女の子を撮っておいて欲しいのよ。まずは、服がぼろぼろになってるそこのお嬢さんからね」 |
舌なめずりをするルーデル。マーリンがわが身をかき抱いた。 | ||
![]() | ![]() | ルーデル:「じゃあねん。今度こそ任務に戻るわ~」 |
ルーデルが去っていくと同時に、ビミョーな雰囲気がその場に流れる。 | ||
![]() | ![]() | マーリン:「…………」 |
![]() | ![]() | エーリヒ:「あー……」 |
![]() | ![]() | レント:「その、なんだな。写真、もし撮らなかったらどうなると思う?」 |
![]() | ![]() | エーリヒ:「ルーデルの作戦に支障が出ると思う。ルーデルは可愛い女の子の鑑賞が生きがいだから」 |
![]() | ![]() | レント:「そうだろうな……」 |
レントは頭を抱えたい気分でマーリンに尋ねた。 | ||
![]() | ![]() | レント:「その……写真を数枚、撮っていいか?」 |
![]() | ![]() | マーリン:「……機密部分さえ撮らなければ、構いません」 |
了承したマーリンも、すでにルーデルの毒に犯されているのだろう。 | ||
![]() | ![]() | レント:「ありがとう」 |
![]() | ![]() | マーリン:「…………」 |
無言で微妙にポーズをとるマーリン。 | ||
![]() | ![]() | エーリヒ:「のりのりじゃん」 |
エーリヒが呆れたように呟いた。 | ||
![]() | ![]() | レント:「ありがとう。これぐらい撮れば、あいつも満足するだろう」 |
![]() | ![]() | マーリン:「では、気を取り直して」 |
![]() | ![]() | レント:「ああ、戦闘と行こうか」 |
![]() | ![]() | エーリヒ:「なんか、やりずらー……」 |
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