ティル・ナ・ノーグ
 本シリーズのメインタイトルとなっている「ティル・ナ・ノーグ」とは、アイルランドのケルト神話に登場する、海の果てにあるとも、海の底にあるとも言われる妖精の国を指します。 そこでは、常にリンゴの木が実り、いくら食べてもなくならない料理と、いくら飲んでもなくならないエール(お酒の一種)があるといいます。 そこに住む人は老いることも死ぬこともなく、「常若の国」と呼ばれ、人々の憧れの地とされています。 「ティル・ナ・ノーグ」は、人間の住む世界と、邪悪な者の住む世界との狭間に無数に存在し、二つの世界が直接干渉することを防ぐ役目があるとされています。 ケルト神話に関連する物語で有名な「アーサー王伝説」の中で、傷ついたアーサー王が妖精に連れられていくアヴァロン島も、「ティル・ナ・ノーグ」の一つであるという説があります。 世界各地の神話や伝説に、同じような一種の異世界の話は見かけられますが、日本のお伽話で有名な「竜宮城」も、「ティル・ナ・ノーグ」の一つなのかもしれません。
ケルト神話
紀元前4世紀頃にヨーロッパに現れた、ケルト民族にまつわる伝承などを総称して、ケルト神話と呼ばれています。 ケルトには、占いや予言を司るドルイドと呼ばれる神官が存在し、伝承などは彼らによって、口承で伝えられてきました。 そのため書物として残っていないものが多くあるとされ、そのミステリアスな部分に惹かれる人も多いのではないでしょうか。 また、ドルイドの教えでは万物に神々や精霊が宿るとされ、それゆえか、ケルト神話では多くの妖精達が人間の身近に感じられます。 この点もケルト神話の特徴であり、また魅力であると言えます。 日本でも古くから、物にも魂が宿っているという考えや、妖怪の存在(妖精とは少し異なりますが)など、共通する部分があるので、馴染みやすい部分があるのではないでしょうか。
ケルト神話に触れることのできる、一般的に最も有名なものは、先にも登場した「アーサー王伝説」でしょう。 騎士、魔法使い、妖精、聖剣など、ファンタジーのキーワードが随所に登場します。 ヒロイックファンタジーの原典とも言えるこの伝説は、神話と史実が織り交ざり、実に魅力的な世界が描かれています。 「アーサー王」については関連する書籍も多く、映画化されているものもあります。 また、WEB上でも多く紹介されていますので、興味を持たれた方は探してみてはいかがでしょう?
ケルト神話とアーサー王伝説などについて解説しておられるサイトを一つご紹介します。
アーサー王伝説とケルト伝説 ケルト神話の世界をより深く知って頂けると思いますので、興味がある方はぜひ訪れてみてください。
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