1940年10月、アメリカ合衆国はついに重い腰を上げ、
ドイツに宣戦を布告し本格的な参戦を開始した。
この参戦は、チャ-チル首相の
再三の参戦要求に応えてというのが理由であったが、
「迫りつつある第三帝国の脅威に早急に対処すべし」
という大多数の国内世論に対し、
間近に迫った選挙戦を見据えた政治的な配慮も大きかった。
参戦以降アメリカ軍はイギリス軍と協力して、
英本土に飛来するドイツ軍ルフトバッフェを次々と撃退し、
強力な防衛線を張る事に成功した。
しかし、大陸側への侵攻はドイツ軍の防衛線に阻まれて
進める事ができず、フランス北西部の海岸から、欧州各国の
残存兵力やカナダ軍と協力して上陸作戦を展開するも、
ドイツ軍の迅速な対応により作戦は失敗。
アメリカを始めとする連合国軍は、
参加兵力の約7割を失う大損害を受けた。