日本はこれら石油・鉄屑・工作機械等の
戦略物資の大半をアメリカに頼っていた。
特に日本陸軍は大陸での戦闘継続のためには
大量の石油が不可欠なのは判っていたが、
それを手に入れるためには
大陸から手を引かねばならない二律背反に陥っていた。
日本海軍でも以前からアメリカ以外の国から、
できれば自国の勢力圏内に、独自の油田を欲していたが、
ことごとくアメリカの横やりで、メキシコや
サウジアラビア等の産油国との取引はできなかった。
国内での開発も北海道や新潟等から
わずかな量が産出されていただけであった。